モストデンジャラスシティ太田
昔のFKD journal/2004/10/25(月)より抜粋し加筆しました。
『モストデンジャラスシティ太田』
私は学生でした。
その日夏の暑さはピークを過ぎたとはいえ厳しさを残していました。
私とまたしても登場RITM山形氏は臨海副都心で開催される国内最大級の某インディーズイベントを見に行こうと朝も早よから車に乗りました。
車は山形が某外食サービス店のバイトで稼いだ金で買ったコミコミ20万円,年式が昭和年代のトヨタ・スターレット。
道程は埼玉県の熊谷駅まで車。あとは電車を乗り継いで、という計画でした。
太田から熊谷駅までは40分弱ですがお約束の寝坊により出発が遅れ電車の時間に間に合うか!?という事態に陥りました。
「近道いくか!?おれがバイトに行く時はここを通っているぞ!」
私は提案しました。
「どう行くんだ?」
とドライバー山形氏。そして車を走らせる。
「ここの歩道をつっきるんだ!」
指示通り歩道に乗り上げ走るスターレット。
そしてその直後!
鈍い音とともに目の前に散る白い粉。
運転席側のフロントガラスが中華料理屋の低い看板の角にぶつかり割れていたのです。
ガラスの破片は当時スパイキーヘアーの山形氏の髪にラメを吹き付けたように輝いていました。
しかしめげない我々は、これがパンクロックだ!といわんばかりに熊谷駅を目指しました。猛スピードで走る車はフロントガラスの割れた穴から僕らに爽やかな風を送ってくれました。
何故看板にぶつかってしまったのか?
そう、私がいつも通勤に使っている交通手段は原動機付自転車なのです!
スターレットはフロントガラスを交換するなら一台買ったほうが安い!
との理由により後日、廃車になりました。