対 自分
(有)野●組に勤務するkさんは毎朝、出社すると血圧を測ります。
もうじき60歳を迎える彼はわりと血圧が高いようで必ず2回測ります。
友人のよく笑う看護士さんが言うには確かな血圧を把握するためにはそのくらいやったほうがいいそうです。
しかし彼は2回目を測定する際、なぜか
『よし!もう一度チャレンジだ!』
といいます。
僕にはどうしても一回目を失敗したようには見えません。
それとも何かと戦っているのでしょうか?
そんな疑問など聞く余地もなく彼の孤独な戦いは今日も続くのです。
そして、きっと僕もあと30年もたてば、その戦いを繰り広げることでしょう。