カメラマンの初日の出の撮影に同行したら寒かった
午前2時。
カウントダウンライブを終えた私はカメラマンAKGとラーメンを食べていた。
「オレ、初日の出を撮影しに水沢山へ行こうと思っている」
とAKGが言うので
「あ、オレも初日の出拝みたいし付き合うよ」
と軽い感じ、つまりノリで付いていく事にした。
「赤城山の大沼行く感じで、車で行ってちょこっと歩くだけだろう」
と安易に考えていた私はAKGの
「絶対寒い!」
の忠告を若干なめていた。
AKGの車に乗り山の中腹まで来たころ、
「じゃあこっから頂上まで歩きだから。」
と車外へ。
登山が始まった。
「小一時間あるけば着くから」
とは言うものの早朝4時の雪山は応える。
われわれの他にもいた数名の登山者は完全防備なのに対しオレの格好はいたってカジュアル。
いや、カジュアルといえればむしろ上出来。
まったくもって普段着だ。
と、まあどうにかこうにか寒さに耐え日の出に間に合う時刻に山頂へ到達し2009年最初の太陽を迎えた俺はシャレオツ、いや、せめてカジュアル(まるで曖昧)なバンドマンになる事を心に誓ったのだ。
初日の写真を撮っているAKG
頂上の証