何度目かの東京砂漠②

実に5ヶ月ぶりの渋谷乙である。
『おつ』って書いて『きのと』である。

ﾘﾊを終えたﾄﾞﾗﾑとﾍﾞｰｽはなにやら一皿100円の回転寿司をたべにいったそうだ。
「やっぱ渋谷は人の回転がいいから100円でも（北関東の地域とは）全然違うね。」
といっていた。
FxKxDは最後の一皿にと400円の高級ネタ系の皿をとった後しばらく考え、ﾃﾂﾛｳにこういったらしい。
「てっちゃん。はんぶんこしない？」

どうやら彼等は乙といえば寿司のようだ。
その頃、私はというとひたすら車で寝ていた。平日なのに･･･。

やがて日も暮れ、久々の乙でのﾗｲﾌﾞを楽しく終えることが出来た我々は帰路へ着く。

「腹も減ったし帰りに【めしや丼】いこうぜ。」
と夜食をとることにした我々であったが既に飲酒をはじめたﾃﾂﾛｳは
「ｵﾚは外で飲みながら待っているよ。」との事。

食事を済ませ店からでるとﾃﾂﾛｳはバス停のベンチでひとり氷結系果実酒を飲んでいた。
そして言った
「いやー、さっきノンキャリども（警察の事ね）の職務質問にあってさー。持ち物全部、財布の中身まで調べられたよー。」

どうやら彼は財布に入れておいた一人で撮ったプリクラまで見られたようだ。