幸せな思い出
祖母が逝った。
彼女の人生を物語に例えるなら、およそ最後の章しか知らない私だが、その物語は私の世界観に大いに影響を与えた。
戦争を体験し、戦後の貧しい時代をたくましく生き抜き、眠りについたその姿は小さくも 大きかった。
幼い頃の私の他愛の無い話でさえよく聞いてくれた。
うなずき、驚き、共感し、良くも悪くも叱咤してくれた。
私は彼女の幸せな思い出のひとつになれただろうか。
そう考えるのはおごりだろうか。
でも私にとって彼女と接した日々は幸せな思い出でしかない。
祖母が逝った。
彼女の人生を物語に例えるなら、およそ最後の章しか知らない私だが、その物語は私の世界観に大いに影響を与えた。
戦争を体験し、戦後の貧しい時代をたくましく生き抜き、眠りについたその姿は小さくも 大きかった。
幼い頃の私の他愛の無い話でさえよく聞いてくれた。
うなずき、驚き、共感し、良くも悪くも叱咤してくれた。
私は彼女の幸せな思い出のひとつになれただろうか。
そう考えるのはおごりだろうか。
でも私にとって彼女と接した日々は幸せな思い出でしかない。